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展覧会

開幕まで 残り17日

西久松 吉雄 展 地の恵み―京野菜2025

基本情報

  • 会期
    2025年11月25日(火) 〜 2025年11月30日(日)
  • 会場
    1階
  • 時間
    12:00~19:00(最終日~17:00)

野菜雅遊
野菜や果物の形と色彩と味覚の豊かさや地域性に興味を持ち始めたのは、石本正先生引率《ヨーロッパ美術の旅 80日間》に参加して、フランスやイタリアの街中の露店に見慣れない野菜や果物が、視覚効果的に整然と並べられている光景に魅了されたことです。また、郊外の農村地帯で低木のブドウ畑、レモンやオリーブの樹、鮮やかな赤い果肉のブラッドオレンジに出会った記憶が今でも鮮明に残っています。
落花生やジャガイモ、さつまいもなどを家庭菜園で育て、土から掘り起こした姿かたちを作品にしていました。ニンジンや大根は、土中で石や土の硬さによって二股になり、土の状態や水はけ水もち、日照、風雨、温度湿度、天候など自然と共に育ち、しっかりと根を張り育つ個性ある証のかたちがありました。
伊根の舟屋、古墳や社のある風景、巨樹シリーズから、再び野菜や果物を素材に《お経の文字と野菜》《印仏と野菜》《曼荼羅と野菜》として想念しながら、野菜や果物を構成して楽しく画面の中で遊ばせています。時には、地域の市場に通い土の中で曲がりくねった野菜を探しています。
日本列島の地形による気候風土や土壌の違いで培われた各地の特色ある野菜や果物も、その土地からの恵みです。

西久松 吉雄 Yoshio NISHIHISAMATSU

〈略歴〉
1952年 京都市に生まれる
1976年 京都市立芸術大学美術学部日本画科卒業
1979年 京都市立芸術大学美術専攻科日本画専攻修了
現在  一般社団法人創画会副理事長、成安造形大学名誉教授、浜田市立石正美術館館長
〈主な受賞歴〉
1979年 第4回京都日本画美術展新人賞 受賞(京都府海外研修派遣)
1994年 第4回京都新聞日本画賞展大賞 受賞
1995年 第13 回山種美術館賞展優秀賞 受賞
2010年 第 23 回京都美術文化賞 受賞
2015年 第 25 回秀明文化賞 受賞
2020年 第 38 回京都府文化賞功労賞 受賞
2023年 京都市文化功労者 表彰
〈これまでの主な展覧会〉
1986年 「86美術選抜展」(同89・92 )京都市美術館
1989年 「次代を担う作家展」京都府立文化芸術会館
1992年 「第26回現代美術選抜展」井原市立田中美術館/岡山他(同 96 秋田県立近代美術館/秋田他)
1997年 「京都美術工芸展選抜部門」京都府京都文化博物館
「現代京都の日本画│気鋭の15人│展」大丸ミュージアムK Y O T O/京都
1999年 「日本画の新世代展’99」大丸ミュージアムT O K Y O/東京他
「現代日本絵画の展望展」東京ステーションギャラリー
2000年 「2 0 0 0両洋の眼展」日本橋三越本店/東京他(同 03 松坂屋美術館/愛知他)
2004年  「戦後美術俊英の煌めき 文化庁買上優秀美術作品展」川越市立美術館/埼玉
2012年  「自然学│来るべき美学のために│」滋賀県立近代美術館
2013年  「こころの京都百選完成記念特別展 」京都府京都文化博物館
2014年  「梅原猛卒寿記念│梅原猛と25人のアーティスト展」高島屋日本橋店/東京他
2015年  「西久松吉雄展 祈りの地・古の風景」浜田市立石正美術館/島根
2018年  「退任記念展西久松吉雄│地のかたち」成安造形大学ギャラリーアートサイト/滋賀
2019年  「西久松吉雄・綾・友花展│地のかたち・水のめぐみ・土のちから」中信美術館/京都
2022年  「霧の芸術祭・城跡芸術展」(同 23 )丹波亀山城跡/京都
〈主なパブリックコレクション〉
京都国立近代美術館、京都市美術館、京都府京都文化博物館、浜田市立石正美術館、今治市大三島美術館、中土佐町立美術館、山種美術館、中信美術館、成安造形大学

ヒルゲート夜話市民講座

西久松吉雄「東アジアの野菜果物図の流れ」
11月28日(金)  18:00~19:30  
参加費1,000円(学生500円) ギャラリー1F、要予約、定員35名。

ご予約はメール又はお電話にて承っております。
ご来廊の際にスタッフへお申し出くださっても結構です。
皆様のご参加をお待ちしております。
mail : hillgatekyoto@gmail.com
tel : 0752313702

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